-
「気狂いピエロ」
以前三重県の津に住んでいた。 駅の近くに「気狂いピエロ」という喫茶店があって、映画の名前とも思わない私は(これまた何というネーミング)ぐらいに思いながら、そのお店でヘルシーな定食を食べた。 そこから千葉へ引っ越すことにな…
-
「沈黙の春」
春がきたが、沈黙の春だった。 いつもだったら、コマツグミ、ネコマネドリ、ハト、カケス、ミソサザイの鳴き声で春の夜は明ける。 だが今はもの音一つしない。野原、森、沼地 ー みな黙りこくっている。 書きながら、マヒトゥ・ザ・…
-
「20世紀ファッションの文化史」
「服飾学校行ってたの?」 とたまに聞かれる。 2002年頃から見様見真似で作り始めた服だが、専門学校は出ていない。 そしてこの類の質問をされると大抵30~40%気分が下がる。 その質問をする理由が私には解らないのと、学校…
-
「こころ」
私は自分でも楽観的な方だと思う。 それでも時々極端にナーバスになったりするし、自分の中の大人と子どもが入れ替わり立ち替わり現れるような、自分でもよく解らない時もある。 全部をひっくるめて自分だから別にいいんじゃない? と…
-
「彗星の孤独」
寺尾紗穂さん(以下紗穂さん)を知ったのは、いつもぬり絵や色々お世話になっているゆくい堂で。確か昨年の夏頃だったと思う。 定期的に工房を使ってライヴをしているとのことで、その中に紗穂さんが居た。 写真から受けた印象は、透明…
-
「おんなのことば」
先日立ち寄った本屋で絵表紙に惹かれ、茨木のり子の詩集を手を取った。 パラパラめくると、”みずうみ”という詩があった。 人間はだれでも心の底にしいんと静かな湖を持つべきなのだ 何かこの言葉がとても心…
-
「東京物語」
会話の間に流れる やさしい時間。 笠智衆演じる周吉と妻とみのゆったりとした会話が好きだ。 言葉を交わすのにこんな温かな間が生まれること。それまで観てきた映画にない新鮮な気持ちだった。 印象に残っている作品を挙げていくと、…
-
「キャロル」
この映画は2人の女優の美しさそのものだと思う。 誰かが誰かを好きになるのに理由はなくて、この世にあるとされる大事なものは大抵目に見えずらいし、言葉にしても溢れ落ちてしまってうまく測れない。 ケイトブランシェットは細やかな…
-
「大人は判ってくれない」
原題は「LES QUATRE CENTS COUPS」 訳すと、400回の打撃。 この映画を観ながら思ったのは、大人というのはどの国でも同じなのだなあと。 両親の不仲や家のことを任されっぱなしで、行き場のない葛藤を外へぶ…
-
「本の中の服」
映画を観るとき中でも目が行ってしまうのが服。 作品の良さにも大きく関わってくるものですが、この森茉莉シリーズは服に関してだけでも映画並みに描写されてます。 ディテールが細かすぎて寝落ちする程ですが(そこが良いんですけど)…



















