Under the sunlight.
世界には、おおよその決まり事があって
決まり事というとちょっと堅苦しいけど(これをするとこうなるよ)っていう、生きてくのに必要最低限な知識のようなもの
人間は息をしないと死ぬとか
ずっと食べないと死ぬとか
堪えきれず笑ってしまうとか
悲しいと涙が出るとか
動物の命を貰って生きてるとか
誰かを好きになって
その誰かを憎んでしまうとか
どうにもこうにも出来ないものと、こととで、世界は回っている
今、わたしの背中の皮膚がめくれているのも同様に不可抗力である。背中にだけ日焼け止めを塗り損ねたという言い訳は慰めにならない
しかし背中以外の顔、腕、首からデコルテにかけてはこの無印の日焼け止めジェルが大変に役に立った
沖縄の夏真っ盛りな太陽にも屈することなく、わたしの顔と腕周りをちゃんと守ってくれた。無印のコスメは当たり外れがある印象だけど、これは本当に使える(ちなみにCMの音楽は寺尾紗穂さんが担当してるそう)。
日焼けして皮がめくれるのは、皮膚のターンオーバーが急速に進んでいるからでそのまま放っておくのがいいらしい
放っておいてよくなることって、皮膚の新陳代謝と、植物や農作物が育ち実っていく過程、それ以外に何があるだろう?
大抵のことは、放っておくと良くない方にいくように出来てる
特にこの地球は
今わたしの中に燻ってるちょっとした火種も、そのままにしておくのがどうにも落ち着かず。こうしてくだらない話をとっかかりに浮き上がらせようと試みる
突然だが、わたしはヨージヤマモトと川久保怜を心から尊敬している
彼らが居なくなった後の、ファッションというものについては正直考えられない
しかしここ最近、わたしは彼らとはまるで正反対の、デザイナーの明確な意思とは真逆の大きなメゾンで仕事をしている
そのメゾンにとってわたしはただのコマであり、代えはいくらでも効く
そしてそれらビッグメゾンの作品がわたしはちっとも好きではなく、余計な情も湧かない
好きになれないビッグメゾンがアパレルに携わるものとしてキャリアのゴールになるなら、それはそれで悪くない
自分の意思と、世の中の方向性が重なることの方がわたしにとって稀だから、もう十分恵まれている
そんな折、仕事である方の電話を取った
電話を受けてすぐ、ほぼ一方通行であらゆるご自身の価値観や何者たるかを話してくださった
最初は(ふんふん、すごい承認欲求をお持ちの方だな・・・)などと半分間に受けていなかったのだけど、およそ1時間ほどお話され、その最中でわたしは久しぶりに(出会いの衝撃)のようなものを感じて少し疲弊してしまった
その方が言ったことの詳しくは書かないけど、ざっくり言うと(親やご先祖様を大切に、お金を稼いだらちょっと街で困っている人に分けるんだよ、これからヨーロッパ中を巡って最後にハワイ行く、宝石とかちっとも興味ない、あなた優しいから)これの10倍、いろんなこと言って電話を終えた
(そういう人がビリオネアになるの、回るんだよ結局)
宇宙の真理的なことを途切れなく言われ、仕事中なのに何かセミナーに参加してるのかと思った
その方が誰で、どんな仕事をしていて、とか全く興味がないわけじゃないけど、やけに心に引っかかる言葉を受話器越しに言われ(これも神さまが何か代弁してるのかなあ)と
しかしまもなく、わたしの心にクスクスと燻る細いけむりのような何かが生まれた
両親を大切に
ご先祖を大切に
困った人には進んで分け与えてね
ー わたしは自分の青春のすべてで両親に尽くした
ー 人を放って置けなくて他人の重荷を何度も背負った
ー そして人は変わらないことを知った
もしわたしがビリオネアを目指すならば、これまでの全てを水に流し、許し、自分の時間とエネルギーを分け与え、それでも幸せを感じられる自分、であらねばならないのだろう
だとすれば、残念だけどわたしはこの人の言う(お金は天下の回りもの)を我がこととして、体現することはきっと出来ない
何故なら、わたしにはまだ欲があるからだ
そして心の傷が癒えるまでに経た年数を、わたしは粗末にしたくない
誰が何を言ったとしてもそれは自分との約束、だから
(過ぎたことは忘れて)(気にし過ぎ)(いつまで言ってるの)
そう平気で言う、心ない人間の言葉を、わたしは見過ごしたくない
繊細な人間こそが、この世界を救える存在だとわたしは信じている
どうか自分以外の人間も皆、ビリオネアになりたがってると思わないで
それよりも身近に、手の届く距離で感じられる美や愛、人の温度に、惹きつけられる人間もたくさんいる
そういう人間もこういう場所に居るんだと
太陽の下に隠れててもいいでしょう?と
こっそり伝えたかった



