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映画と時間と
感受性が強い人は寂しがらずに済む なぜなら色んなことが良くも悪くも分かってしまうから 遠くで自分を少しでも気にかけてくれる人がいたら 十分幸せを感じられてしまう 低燃費 省エネ 高効率 誰かが居なきゃダメ、が分からない …
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「ドライブ・マイ・カー」
現行作品。 私は賞を獲ったとかそういうおまけ的なものにあまり興味がない。 好きな監督の作品が評価を受けたとかなら嬉しいけど、賞を獲ったから観に行くという動機は・・まあない。「君の名は」がヒットしている裏でやってた「レッド…
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「気狂いピエロ」
以前三重県の津に住んでいた。 駅の近くに「気狂いピエロ」という喫茶店があって、映画の名前とも思わない私は(これまた何というネーミング)ぐらいに思いながら、そのお店でヘルシーな定食を食べた。 そこから千葉へ引っ越すことにな…
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「東京物語」
会話の間に流れる やさしい時間。 笠智衆演じる周吉と妻とみのゆったりとした会話が好きだ。 言葉を交わすのにこんな温かな間が生まれること。それまで観てきた映画にない新鮮な気持ちだった。 印象に残っている作品を挙げていくと、…
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「キャロル」
この映画は2人の女優の美しさそのものだと思う。 誰かが誰かを好きになるのに理由はなくて、この世にあるとされる大事なものは大抵目に見えずらいし、言葉にしても溢れ落ちてしまってうまく測れない。 ケイトブランシェットは細やかな…
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「大人は判ってくれない」
原題は「LES QUATRE CENTS COUPS」 訳すと、400回の打撃。 この映画を観ながら思ったのは、大人というのはどの国でも同じなのだなあと。 両親の不仲や家のことを任されっぱなしで、行き場のない葛藤を外へぶ…
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「恋する惑星」
この映画を初めて観たのは、確か二十歳の時。 今から何と26年も前になる。 名古屋駅に近い、小さな映画館に連れて行ってもらったのだが、その時は内容をはっきり覚えていなかった。 映像に映った金城武がイケメンということ、日本語…
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「ストーリーオブマイライフ」
「女性の幸せって結婚の他にあっていいと思うの」 若草物語の中でおてんばな次女ジョーはこう言った。 私もほんとにそう思う。 昔のアメリカ社会が今よりもずっともっと格差があったことは、風と共に去りぬを20代の頃読んで知った。…
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「私はロランス」
気が付いたら映画が好きだった。 今までどれだけ観たのだろう。 何も知らなかった頃に観た作品は心の深くに染み入っていて、自分を作る材料の一つにさえなっているように思う。 すっかり大人になった今もなお、どんな作品に出会えるだ…
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「ニューシネマパラダイス」
先日、2回目を観て再び号泣した。 随分前に1回目を観た時に心を打たれてから、2回目を観るのは何となく避けていた。 同じ映画で何回も観たくなるものは、私は多分そんなにない。 浮かぶのはジブリ数作品、ウォンカーワイ監督の数作…