映画.comより

ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語(2019)監督グレタ・ガーウィグ

「女性の幸せって結婚の他にあっていいと思うの」

若草物語の中でおてんばな次女ジョーはこう言った。

私もほんとにそう思う。

昔のアメリカ社会が今よりもずっともっと格差があったことは、風と共に去りぬを20代の頃読んで知った。

南北戦争を通し、スカーレットが勇敢に生き延びていく姿に私は何度も勇気をもらった。

この若草物語も同じように背景に戦争がある。けれど、もっとずっと女の子の心を掴んで離さない「永遠の何か」がこの中にはある。

それは多分、幾つになろうがはしゃいで歌って花を積んだり飾ったり、素敵なものにすっかり目が無くなったり、信じているものを貶されて貶した相手を責めてしまったり。

そんなピュアな自分をジョーや姉妹が見せてくれているから。

その「素の自分」を、私は作品のジョーに重ねる。

歳なんて関係ない。

親だとか、子だとか、先生だとか、使い手だとか、リスナーだとか、そういうものは後付けで付いてくる既製品の帽子だ。

いずれ私はいやすべての人が「素の自分」に戻って、この世界を離れるだろう。

離れようとしている時、私は「ああ楽しかった」と思ってたい。できれば笑顔で。

ああ楽しかった、やりたいことは全部やったなと。